税理士の仕事…

税理士の仕事の中に、所得税の申告代行があります。専門的な用語では「税務代理」と呼ばれていて、所得税に限らず相続税や贈与税などの税金の申告の代理を行います。

所得税の申告代行は、厳密には個人を対象とするものだけではなく「法人の所得税」である法人税も取り扱っています。

具体的な税務代理の仕事は、税務署などの税務官公署に対する業務となります。例えば所得税の申告や申請、請求、不服申し立てなどがあります。また、税理士が所得税に関する税務調査に立ち会うこともあります。税務調査は、税務官公署が納税者の提出した書類に関する疑問点を解決するために行うものです。納税者から事情を聞くだけでなく、証拠書類などの調査も行います。この調査には、専門的な知識を持った方の立ち会うことが望ましいとされていますので、税理士が立ち会うのです。調査に関して詳しい説明をしたり、代わりに質問に答えたり主張することも仕事です。

税理士は、税務官公署が所得税に関して行う更正や決定に対して納税者が不服に思うことがあれば、納税者に代わって処理をします。納税者の意見を代わりに伝えるだけではなく、所得税の計算や根拠を示した上で税法の解釈について異論を唱えることが仕事となります。

所得税は基本的には自主申告、自主納税というスタンスで納めることになっています。自分で所得を計算し、自分で納めるやり方です。しかし、所得税に関する法律は非常に複雑で、しかも頻繁に改正されます。ですから、税理士が一般の納税者に代わって正しく計算し、正しく納めるためのサポートをするわけです。